【カンボジア】トゥールスレン虐殺博物館にも行きました
こんにちは、キャリーバッカーのTak@です。今回は、カンボジアのプノンペンで負の遺産ともいわれるトゥールスレン虐殺博物館へ行ってきたので勝手に紹介していこうと思います。
- ポル・ポト政権について
- トゥールスレン虐殺博物館って?
- トゥールスレン虐殺博物館の場所
- 営業時間と入場料
- 日本語の音声ガイドは借りた方がいい
- 元々は学校だったS21
- 拷問に使われた部屋
- 独房校舎
- 最後に
ポル・ポト政権について
トゥールスレン虐殺博物館について説明する上で『ポル・ポト政権』についての知識があると、より理解しやすいと思います。ポル・ポトについての説明もしているので、キリングフィールドの記事を先に読むと分かりやすいと思います。
キリングフィールドの記事はこちら
トゥールスレン虐殺博物館って?
多くの観光客がキリングフィールドとセットで訪れるのが、このトゥールスレン虐殺博物館です。当時、S21という暗号名で呼ばれていたこの施設はポル・ポトが率いるクメール・ルージュ(政治武装勢力)が反革命分子とみなした人たちを捕まえ収容していた施設です。
反革命分子として捕まったのは、老人や大人、先生といわれる職業の人や外国語を話せる人、本を読んでいるからとかメガネをしているからという理由で知識人とされる人たちが真っ先に捕まったみたいです。このS21が稼働していた2年9か月の間に約2万人が収容され、そのうち生還したとされているのはたった8名。入ると二度と出られない収容所で有名だったみたいです。
トゥールスレン虐殺博物館の場所
王宮のあるエリアからは少し南になりますがトゥクトゥクで15分くらいで行けます。僕は、キリングフィールドへ先に行ってからリバーサイドエリアに戻って来る途中でトゥールスレン虐殺博物館へ行きました。
営業時間と入場料
【営業時間】
8:00~17:00
【入場料】
5ドル(音声案内は別途3ドル)
※営業時間や入場料は変更になることがあるので事前に確認してください。
日本語の音声ガイドは借りた方がいい
キリングフィールドと同じくトゥールスレンにも日本語での音声ガイドのレンタルがあります。詳しく説明を聞けるのでせっかくカンボジアの歴史に触れるなら音声ガイドを聞いた方が絶対いいです。この音声ガイドは、片言のガイドさんが話してくれる程度の内容じゃなくて、ちゃんとしたナレーターさんが説明してくれてるものです。何かのドキュメンタリー番組で使われたであろう当時の様子を語ってるインタビュー音声なんかも入ってます。
元々は学校だったS21
S21は元々学校だった建物で、一部封鎖されてたけど机とかも残ってて教室だったのが分かります。
子供たちが楽しく過ごしていたはずの場所が独房や拷問をする施設になるなんてとても想像できないですね。
拷問に使われた部屋
当時、拷問使われていたとされる道具などもそのまま残されてるし、音声ガイドではどのような拷問が行われてたとかを詳しく説明してくれます。正直、この場所で説明を聞くとあまりにもリアルというか想像してしまうというか… 本当に心臓が苦しくなります。
この施設で看守として働いていたのは、多くの知識を持たない10代の少年少女が多かったらしいです。そんな子供たちに自分の親や祖父母くらいの年齢の方達を拷問したり管理させてたなんて酷すぎます。『やらなければ自分が殺される』そんな過酷すぎる異常な精神環境だったんだと思います。
独房校舎
拷問部屋のある建物と別の建物(別校舎)には独房が並んでます。逃亡出来ないように有刺鉄線が張り巡らされてます。
独房のある元教室のような部屋はすごく薄暗いです。その上、窓を囲うようにレンガで独房を作ってあるので風通しも悪く蒸し暑い。
独房の中は1畳ほどのスペースしかなく、あるのは繋がれていたであろう鎖だけ。半分ほどの窓から見えるのは有刺鉄線で囲まれた廊下だけ。
階段も薄暗く踊り場も少し光が入ってくるだけなので息苦しく感じます。
どんな用途の部屋か分からないけど、他の独房とは違って厳重にされた部屋。
施設の外壁にも有刺鉄線が何重にも張り巡らされてます。
施設の中には当時の関係者、囚人として捕まった人たちや看守などの写真が展示されてます。中には直視できない目を覆いたくなるような写真もあります。カンボジアの歴史に触れる上では避けられない史実です。悲しい事実ですが、歴史を知ることで更にカンボジアを好きになりました。
最後に
先ず、この悲劇により亡くなられたカンボジアの方たちのご冥福をお祈りします。クメール・ルージュの虐殺によりたくさん方の命が奪われました。同じ国の人が何百万人もの命を奪うなんて客観的に考えただけでも恐ろし過ぎます。この残虐な政策のせいでカンボジアは40代以上が極端に少なく平均年齢は25歳くらいだそうです。
カンボジアに訪れた時に聞いたのは、今は昔と違ってとても良いってこと。現地の方から感じたのは裕福とは違うけど心の豊かさみたいなものでした。ポル・ポト政権時代を知らない現代の人たちが新しいカンボジアを引っ張ってるように思います。これからはたくさんの幸せな時間を過ごしてもらいたいです。
プノンペンの見どころをまとめた記事はこちら